八丁堀にとんでもなく流行っているバルがあると聞いた。
江戸時代に創業された宮田屋という酒屋が、ワイン主体の立ち飲みコーナーを作ったら、毎夜斜め立ちするほど大繁盛し、二階、三階に拡張しても、予約電話が通じないぐらいに混んでいるらしいのだ。
この店に週イチペースで通っている常連美女が、予約を取ってくれると言うので、熱波に溶けそうになりながらも、明るい時間から出かけた。
ワインセミナーに通ってから、急にウンチクを垂れるようになった妻と、日本酒の会で知り合った酒豪丸の内OLも参戦する。

まだ明るい時間に到着し、酒屋の店内でワインの品揃えを確認する。
ボトルの小売価格プラス500円で飲めるらしいので、いつもよりレベルを上げても大丈夫だろう。

待ち合わせ時間になったので二階に上がり、すでに到着していた美女二人と合流する。
予約テーブルには美女4人(一応妻も入れておく)とオジサン一人という、幸せな夜を予感させる布陣だ。
酒屋価格のビールで乾杯し、美人揃いの店員を呼んで白ワインからスタートする。

日本酒と違ってワインの価格はピンキリの差が激しいが、ボトルには値札が付いているので安心だ。


ワインに合うつまみもガンガン頼む。











普段は八割方の客が勤め人らしいが、お盆休みのこの日は中年夫婦や普段着のオジサンなど、いつもと客層が違う。

ぎっしり満員の喧騒と、ガンガン流れるラテン音楽でテンションが上がり、ボトルを空けるピッチも早くなる。
どの店員におすすめワインを聞いても、どうやら売上アップのマニュアルがあるらしく、5千円以上のボトルを薦めてくる。
小売で5千円超のボトルなら、レストランで頼んだら2万円クラスだから、ヨッパライにはもったいない。
壁際にずらりとワインが並んでいるので、ここは店員に頼らず、ウンチク妻を動かして、安くて美味そうなのを選んでこさせる。


