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小さな悩み(丸屋)

昼間から堂々と酒を飲んでも、罪悪感を感じないのが蕎麦屋だ。
寒い休日の昼下がりに、蕎麦味噌や天ぷらで燗酒を飲み、ほろ酔いで蕎麦を食べれば幸せなのだが、平日のランチに蕎麦だけで腹を満たすには物足りない。
時間が無い時や、飲んだ後の小腹満たしに具合がいいのは立ち食い蕎麦屋だ。
茹でおきの蕎麦に、揚げおきの天ぷらだから、冷たい天ざるなど食えたものではないが、熱いつゆと合わせると、至福の一杯になるから不思議だ。
時には昔ながらの蕎麦屋で、丼物と蕎麦のセットを食べるのもいいが、だいたいどこかから仕入れたイマイチの蕎麦なのが残念だ。
丼物も種物の蕎麦もあり、しかも値段が手頃で美味い蕎麦屋となると、探すのが本当に困難なのだ。

中野の大久保通り沿いにある「丸屋」は、そんな貴重な蕎麦屋の一軒だった。
どこの駅からも遠く、近場にコインパーキングも見当たらないので、遠くから訪れる人は少ないが、近隣住民で混んでいる。
丸や暖簾0001

店頭の暖簾に「自家製粉 石臼粗挽 手打そば」と書かれているように、店内の入り口近くに石臼と蕎麦打ち場がある。
丸や蕎麦打ち0006

昼時の混雑を避けて、午後1時過ぎに訪れてみた。
丸や店内0004




掻き揚げ丼と蕎麦のランチセットを頼む。
手袋が必要なほど寒い日だったので、もり蕎麦をパスして温かいたぬき蕎麦にした。
丸やセット0001

掻き揚げ丼はミニサイズと書いてあったが、実物は食べ応えがありそうなボリュームで美味そうだ。
この手のセットを頼むと、いつも悩むのが蕎麦と丼のどちらを優先するか、はたまた交互に同時進行で食べ進むかだ。
手打ち蕎麦はすぐ延びてしまいそうだし、掻き揚げは油断するとしんなりしてしまう。
どちらも美味しく食べるには、味わいながらもスピードを優先しなければならない。
丸やたぬき0002

丸やかき揚げ0001

結局同時進行作戦に決め、別添えの丼つゆを掛け回して、掻き揚げ丼を二口。
延びない蒲鉾は後回しにして蕎麦をすする。
食べ終わる頃には薄っすら汗をかくほどポカポカになった。
これでセットが900円だから、美味い、安い、ボリュームがあると、三拍子揃った嬉しい蕎麦屋なのだ。

「丸屋」 中野区中野1-5-5
03-3367-0688

| 中野区 | 00:00 | comments:6 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

へー、蕎麦屋って昼間から酒を飲める場所なんですか。飲まない僕はそういう常識、知りませんでした。

昨日大泉のパンや「ベー」に行ったのですが、大泉に新しい手打ち蕎麦屋ができると広告が貼ってありました。「手打ち」って惹かれますよね。

| サカ悠 | 2007/12/23 08:28 | URL | ≫ EDIT

サカ悠さま

私の父親も昔から蕎麦屋で酒を飲んでましたから、古くから蕎麦屋で昼酒の習慣はあると思います。
大泉の新店が気になりますね。

| Manoa | 2007/12/23 10:13 | URL | ≫ EDIT

学生時代、強面で有名だった古代中国史のK先生は朝にめっぽう強い人で、正規の授業が9時に始まるのに対して、8時前から自主ゼミを行い、昼過ぎには全ての授業を終えてしまいました。そして、今日の仕事は全て終わったと、Kゼミ生を引き連れ、昼から近所のそば屋で毎日のように飲み会をしていました(周囲では普通に他の学生たちが昼食中)。ということで、Kゼミ生と夕方4時頃に会うと、大抵既にみんなベロベロ。15年も前の話で、K先生ももう引退していますが、今でもそんな無謀なことをする先生っているのかなぁ。

| 脚本屋 | 2007/12/23 18:01 | URL | ≫ EDIT

蕎麦屋で、板わさでお酒を飲む…そしてさっらと蕎麦を…。男の、しかも大人の粋な世界…。うっとりです。

| ねこ子 | 2007/12/23 19:32 | URL | ≫ EDIT

脚本屋さま

昔ほど無謀な飲み方をするヨッパライが、世の中全体から減ったような気がします。
みんないい子になってますよね。
きっと昼酒の先生も過去の遺物でしょうね。

| Manoa | 2007/12/23 23:57 | URL | ≫ EDIT

ねこ子さま

最近は蕎麦屋で昼酒の女性を多く見かけますし、立ち飲み屋にも女性が居ますね。
だんだん男の世界がなくなりました。

| Manoa | 2007/12/23 23:59 | URL | ≫ EDIT















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