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還暦の菓子店(洋菓子舗ウエスト)

銀座一丁目の「つばめグリル」で、懐かしいハンブルグステーキを食べ、食後のコーヒーを飲みに七丁目まで銀ブラする。
こちらも1947年創業の老舗なので、すでに還暦の洋菓子店だ。
途中で火事になったこともあるが、私が始めて訪れた四半世紀前から、佇まいは全く変わっていないように見える。
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懐かしいリーフパイやドライケーキを置く売店の横から、クラシックな喫茶室に入る。
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真っ白いクロスがかけられたテーブルには、季節の花が活けられ、黒いブックマッチと灰皿がセットされている。
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客の投稿が掲載されるニュースレター「風の詩」も、いまだに発行され続けているから、継続は力なりだ。
「風の詩」によると、来年には青山店が「ウエスト青山ガーデン」として生まれ変わるらしい。
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店内に流れるクラシックはCDに替わったが、膨大なレコード盤のストックは、重厚な家具に収められている。
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超定番(つばめグリル)

一週間ほど前から、つばめグリルのハンブルグステーキが食べたくて仕方ない。
待ちきれずに池袋か新宿で食べようかとも思ったが、銀座に所用があるので、本店に行ける日まで待っていた。
別に味は同じだろうが、単なる気分の問題だ。
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11時半の開店と同時に入店し、メニューも見ずに「つばめ風ハンブルグステーキ」をオーダーする。
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1930年に新橋で創業した「つばめグリル」が、本店を銀座に移したのは戦後間もない1946年だと聞いている。
アルミホイルに包んだスタイルが誕生したのは1970年代らしいので、すでに30年以上人気の超定番というわけだ。
ランチタイムに付いてくるトマトのファルシーが、また懐かしく美味い。
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思わずグラスビールも頼んでしまう。

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銀座で勉強会(ろくさん亭)

妻の友人が銀座の「ろくさん亭」で、隔月の食事会を開いてる。
今月はご近所の日本料理店「海音」の定休日に開催されるので、勉強熱心な大将と一緒に参加することにした。

1993年にスタートした「料理の鉄人」は、かつて一世を風靡したテレビ番組だ。
この番組以前は、料理人にスポットが当たることはほとんど無かったし、シェフという言葉も一般的ではなかったように思う。
和の鉄人として抜群の勝率を誇った道場六三郎さんが、銀座に「ろくさん亭」をオープンしたのは、氏が40歳になった1971年と聞く。
資生堂と博品館に挟まれた古びた雑居ビルの入り口で待っていると、いつもの白衣姿ではなく、ゼニアのスーツにポケットチーフまで入れて、「海音」の大将が颯爽と現れた。
普段は制服を着るスポーツ選手や料理人の、私服はダサイというのは過去の話だ。
トラッドなスーツしか着れない体型の私と違って、細身のスーツが似合うのがクヤシイ。
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9階の貸切席まで上がり、オバサマだらけの間に遠慮がちに座る。
そろそろ喜寿を迎えるはずなのに、道場さんはバリバリ元気だ。
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昭和のセルフ喫茶(築地茶房)

築地の天辰で「のっけ定食」を食べた後、食後のコーヒーを飲みに「築地茶房」に行く。
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遠目に見るとイマドキカフェだが、近くに寄ると昭和のニオイがするセルフ喫茶だ。
前身はパン屋だったのかもしれないと思わせるほど、各種の手作り惣菜パンが豊富に揃っており、しかもかなり安い。
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コーヒーも200円とドトール並みで、意外に美味いから嬉しいのだ。
さらにオジサンにとって嬉しいのは、禁煙席なんてシャラクサイものは無く、スポーツ新聞や雑誌が豊富に揃っていることだ。
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築地でのっけ(天辰)

何か一品でもオリジナリティがある品を持っている店は強い。
築地の天ぷら屋「天辰」も「のっけ定食」が人気で、昼時にはいつも行列ができている。
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この日はラストオーダーに近い14時半に訪れたので、待つこともなくカウンターに座る。
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もちろん頼んだのは990円の「のっけ定食」だ。
同じ値段の天ぷら定食と天種はまったく同じで、掻き揚げをご飯の上に乗せ、丼タレをかけたのが「のっけ」なのだ。

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裏煉瓦でオムライス(煉瓦亭IS)

明治、大正、昭和、平成と四代続く洋食の草分けが、銀座三丁目にある煉瓦亭だ。
今でも行列が絶えない洋食の老舗から、暖簾分けされた店が新富町にある。
さらに新富町の支店が銀座一丁目にあるのでややこしい。
一丁目店は三丁目の本家に比べると雰囲気も値段もチープで、千円前後で食べられるのが好ましいのだ。
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看板をよく見ると、煉瓦亭の後ろにISと付いている。
何か深い意味でもあるのかと思って聞くと、オーナー篠原市郎さんのイニシャルだそうだ。
調理が目の前で見える一階は、数席のカウンターしかないので、だいたいの客は二階に上げられる。
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この日の日替わりランチは牡蠣フライとオムライスだった。
どちらも好物だし、単品でスパゲッティナポリタンがあったり、メンチカツが大中小と用意されていたり、大いに迷ってしまう。
10年ほど前なら2種類頼んでいたところだが、今回はオムライスだけにした。

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築地で夜桜(治作)

黒塗りの車がズラリと待機する築地の料亭「治作」。
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昭和6年に隅田川の畔に出来たこの料亭は、たちまち隆盛を極めて満州やシンガポールにまで支店を出したらしいのだ。
敗戦で無に帰し、八芳園のバックアップで再建した治作で夜桜を眺め、芸者の踊りを楽しみながら酒を飲む。
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1/4(暫 しばらく)

アサツーディーケーのビルでランチを食べ、食後のコーヒーを飲みに銀座方向に歩く。
カステラモーニングが食べられる「文明堂カフェ」のコーヒーは800円だが、店内の雰囲気がチェーンカフェに近いのでパスする。
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隣にある歌舞伎座直営の「暫」を覗いてみた。

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ここはタイミングが悪いとなかなか入れない。
セルフサービスの店なので、爺様婆様が発注に手間取って先に進めないのだ。
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亀じゃない(台湾海鮮)

歌舞伎座の近くにあるADK松竹スクエアビルのレストランは、観劇のオバサマ方と代理店の遊び人風ビジネスマンが入り混じって、不思議な雰囲気がする。
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昼時の築地は混雑するので、意外にすんなり座れる「台湾海鮮」で昼食を取ることにした。
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盛りだくさんのセットメニューが千円前後で食べられるのが嬉しい。
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ある日の奥様ランチ

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私がこんな昼食を食べている頃、妻は買ったばかりのデジカメを持って銀座に出かけていた。
いきなり伊勢海老とからすみでスタートし、
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蟹真丈の椀に移る。
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能登の寒鰤と青森の平目をつまんで日本酒が進んだらしい。
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ふかひれの茶碗蒸しは美味かったらしい。そりゃそーだろ。
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鴨の味が染みた大根でさらに酒が進む。
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ふぐの松前蒸しと白子豆腐が出る頃には、カメラのピントもボケてくる。
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〆のふぐ雑炊で幸せな気分になって、
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かぼすのシャーベットとチーズケーキが出ても、オバサマたちとの会話は終わらない。
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